シェフレラは、観葉植物として人気の高い植物で、その美しい葉と育てやすさから室内インテリアにぴったりです。
この記事では、シェフレラの特徴や育て方、注意すべきポイントについて紹介します。
シェフレラの基本情報
- 学名: Schefflera
- 科名: ウコギ科(Araliaceae)
- 属名: シェフレラ属
- 原産地: 中国南部、台湾などの温帯性気候地域
- 和名: ヤドリフカノキ(宿り鱶の木)
- 花言葉:「実直」「真面目」
シェフレラの特徴
シェフレラ(Schefflera)は、「カポック」という名前でも知られ、細かく分かれた手のひらのような形のエキゾチックな葉が特徴です。この独特な葉の形は、インテリアに自然な美しさを加えるとともに、リラックス効果をもたらします。
シェフレラは成長が早く、比較的耐陰性があるため、明るい場所から少し暗めの場所まで幅広く対応します。
また、シェフレラの種類は600種類以上ともいわれていますが、中でも日本でよく見かけるものはホンコンカポックと呼ばれるものです。耐寒性があり、どんな環境にも順応し、枯れにくく育てやすいので、とても人気があります。
シェフレラの育て方
1. 日当たりと置き場所
シェフレラは明るい間接光を好みますが、直射日光を避けることが重要です。直射日光に当てると葉が焼けてしまうことがあります。
室内では、明るい窓際が最適ですが、少し暗い場所でも順応する能力があります。
2. 水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、過度の水やりは根腐れの原因になるため注意が必要です。
冬場は成長が鈍くなるため、水やりの頻度を減らしましょう。
3. 温度と湿度
シェフレラは温暖な環境を好みます。理想的な温度は15〜25℃ですが、多少の温度変化にも耐えることができます。
比較的耐寒性があり、0℃ほどの気温まで耐えることができます。しかし、寒さに当たり続けると葉色や艶が悪くなり、黒く枯れていく可能性があるので、最低気温が5℃を下回る前に室内に取り込むのがよいでしょう。
また、湿度の高い環境を好むため、乾燥しやすい冬場は葉に霧吹きで水を与える「葉水」を行うと良いです。これにより、葉がイキイキと保たれます。
4. 土と肥料
土の選び方
- 排水性の良い土が重要です。水はけが悪いと根腐れしやすいので、観葉植物用の培養土や、赤玉土と腐葉土を混ぜたものが適しています。
- 配合の例:赤玉土6割、腐葉土4割
- また、軽石やパーライトを混ぜるとさらに排水性が向上します。
肥料の選び方
- 緩効性肥料を春から秋にかけて与えると良いです。ゆっくりと効果が持続するため、毎月施肥する必要はありません。一般的な観葉植物用の肥料でOKです。
- 液体肥料を使う場合は、2週間に1回程度の頻度で与えます。
春から夏にかけて、2ヶ月に1回ほど観葉植物用の緩効性肥料を与えると元気に育ちます。冬場は肥料を控えましょう。
肥料の与え方
- 冬の間は休眠期なので、肥料は与えないか、ごく控えめにします。
- 成長期の春から秋にかけて定期的に肥料を与えると、葉が元気に成長します。
シェフレラの代表的な品種
シェフレラは、観葉植物としてとても人気があり、その種類の豊富さも魅力のひとつです。
ここでは、シェフレラの代表的な品種を5つ紹介し、それぞれの特徴とおすすめポイントを解説します。
自分のインテリアにぴったりのシェフレラを見つけて、グリーンのある暮らしを楽しみましょう!
シェフレラ・コンパクタ
シェフレラ・コンパクタ(Schefflera Compacta)は、その名前の通り、他のシェフレラに比べてコンパクトなサイズ感が特徴です。
葉は小さく、密集して生えるため、全体的にふんわりと丸みを帯びたシルエットになります。
成長がゆっくりで、頻繁に剪定しなくても形を保てるため、室内インテリアとして非常に扱いやすい品種です。スペースを取りにくいので、デスクや棚の上にもぴったりです。
シェフレラ・ホンコン
「ホンコン・シェフレラ」とも呼ばれ、光沢のある大きな葉が特徴です。葉がしっかりとしており、深い緑色が美しいため、どんなインテリアにも合わせやすい品種です。
比較的耐陰性が強いので、明るい間接光の場所でなくても育てられます。丈夫で環境適応力が高いため、初心者にもおすすめのシェフレラです。
シェフレラ・アンガスティフォリア
アンガスティフォリア(Schefflera Angustifolia)は、細長い葉が特徴の珍しいシェフレラです。
通常のシェフレラの葉とは異なり、シュッと細長くスリムな印象を持っています。スタイリッシュな見た目なので、モダンなインテリアや、シンプルな空間にとてもよく映えます。
風通しの良い環境を好むので、定期的な換気も忘れずに行いましょう。
シェフレラ・トライアンギュラリス
トライアンギュラリス(Schefflera Triangularis)は、葉が三角形の形をしていることからその名が付けられました。ハートのようにも見える可愛い葉が特徴的です。
通常のシェフレラの丸い葉とは一線を画す形状で、個性的な雰囲気を楽しむことができます。
葉の縁がわずかに波打っており、観賞価値の高い品種です。耐寒性がある程度あるため、冬場でも比較的育てやすいのがポイントです。
シェフレラ・トリネッティ
トリネッティ(Schefflera Trinette)は、シェフレラ・ホンコンの斑入り品種です。緑色とクリーム色の斑模様が特徴で、明るく華やかな印象を与えます。
斑入り植物は日照を好むので、できるだけ明るい場所に置いてあげることがポイントです。
また、葉の模様が光の当たり具合で変化するため、インテリアのアクセントとして非常に映えます。
シェフレラの注意点
水やりの頻度
シェフレラは過湿に弱いので、土が完全に乾いてから水を与えるようにしましょう。
水をやりすぎると根腐れを引き起こし、葉が黄色くなってしまうことがあります。
冷えに注意
冷たい風やエアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。
比較的寒さには強いものの、最低気温が5℃を下回る前に室内に取り込みましょう。
剪定
成長が早いので、時々剪定を行って形を整えることが重要です。
剪定を行うことで新しい枝が出て、さらにボリュームのある美しい姿を楽しむことができます。
まとめ
シェフレラは美しい葉を持ち、育てやすい観葉植物です。明るい間接光や適度な水やり、湿度を保つことで、長く健康に育てることができます。
初心者にも扱いやすく、部屋に自然の魅力をプラスするのに最適な植物です。インテリアにシェフレラを取り入れて、グリーンな空間を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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