パキラは、観葉植物として人気が高く、そのユニークな外見と育てやすさで広く知られています。
風水でも「金運アップの木」として縁起が良いとされ、インテリア植物としてもおすすめです。今回はパキラの特徴、育て方、注意点について紹介します。
パキラの基本情報
- 学名: Pachira aquatica
- 科名: アオイ科(Malvaceae)
- 属名: パキラ属(Pachira)
- 原産地: 中南米(メキシコ、ブラジルなど)
- 別名: 「カイエンナッツ」
- 和名: 「発財樹」
- 花言葉: 「快活」「勝利」
パキラの特徴
パキラは中南米原産の常緑樹で、特徴的なのは長い手のひら状の葉と、編み込まれた幹です。
自然環境では高さ20メートルにも達することがありますが、室内で育てると数メートル程度に留まります。幹がしっかりしていて、乾燥や湿度の変化に強いため、丈夫で育てやすい植物です。
また、パキラは太い幹に水を蓄えることができるため、ある程度の乾燥にも耐えられる点が特徴です。葉の形状も優雅で、部屋に置くだけで爽やかな雰囲気を演出します。
パキラの育て方
1. 日当たりと置き場所
パキラは明るい場所を好みますが、直射日光には弱いため、カーテン越しの柔らかい光が当たる場所が最適です。直射日光を避けつつ、風通しの良い場所に置くと良いでしょう。
耐陰性があり、暗い場所でもある程度育てることができますが、葉の色が薄くなったり、成長が遅くなることがあるため、できるだけ明るい場所に置くことが推奨されます。
2. 水やり
パキラは湿気を好む植物ですが、過剰な水やりには注意が必要です。土の表面が乾いたら水を与え、根腐れを防ぐためにも排水性の良い土を使いましょう。
特に冬場は成長が鈍くなるため、水やりの回数を減らし、土が完全に乾いてから水を与えるのがポイントです。また、葉に霧吹きで葉水を与えると、乾燥対策にもなり、葉が美しく保たれます。
3. 温度と湿度
パキラは寒さに弱いため、室内での適温は15〜25度が理想です。冬場は10度以上を保つことが重要で、寒すぎると葉が落ちることがあります。
また、乾燥にもある程度強いですが、暖房の風が直接当たらないように気をつけ、適度な湿度を保つようにしましょう。
4. 土と肥料
パキラは排水性の良い土が適しています。観葉植物用の土にパーライトや軽石を混ぜると良いでしょう。初心者には観葉植物用の培養土が簡単でおすすめです。
肥料は春から秋にかけて、月に1回程度の液体肥料を与えると成長が促進されます。冬場は休眠期に入るため、肥料は控えるようにしましょう。
5. 剪定と植え替え
パキラは成長が早いため、剪定をして形を整えることが大切です。成長期に剪定を行い、枝が伸びすぎた場合は適度にカットしてコンパクトな形に保つと良いです。
植え替えは2〜3年に一度、根が鉢いっぱいになったら行います。少し大きめの鉢に植え替えることで、健康な成長を促進します。
パキラの代表的な品種3選
パキラは20種類ほどあると言われています。そのうち日本で販売されているのは「グラブラ」、「アクアティカ」、「パティノイ」、「インシグニス」の4種類です。
その他にも、爽やかな斑が全体的に入った珍しい品種の「ミルキーウェイ」などがあります。今回は、代表的な3つをご紹介します。
1. パキラ・グラブラ
日本で流通しているほとんどのパキラは、このパキラ・グラブラ(Pachira glabra)という品種です。
グラブラは乾燥に強く、育てやすいため初心者にもぴったりの品種です。編み込みの幹が人気の「マネーツリー」としても知られています。シンプルな見た目と強い耐性から、幅広い場所に適応できるのが魅力です。
白い花が咲き、緑の実がなります。
2. パキラ・アクアティカ
グラブラの次に日本で流通しているのが、このアクアティカ(Pachira aquatica)という品種です。風水でも「金運を引き寄せる植物」として人気です。
グラブラに比べると葉に丸みがあり、ふっくらとしています。白い花が咲き、赤やピンクのおしべが出ます。
成長が早く、水を多く蓄える能力があるため、比較的乾燥にも強いです。
3. パキラ・ミルキーウェイ
ミルキーウェイ(Pachira ‘Milky Way’)は、葉に白い斑が入る品種で、その模様が銀河のように広がることから名前が付けられました。
斑入りの植物は独特の美しさがあり、部屋のアクセントとして非常に映えます。光の当たり具合によって葉の模様が変わり、観賞価値が高いのが特徴です。
パキラを育てる際の注意点
根腐れに注意
パキラは湿気を好む一方で、過湿には非常に弱いです。
特に根腐れは大きな問題となるため、水はけの良い土を使い、水やりは適度に行うことが重要です。鉢の底に溜まった水は放置せず、必ず捨てましょう。
寒さに弱い
パキラは寒さに敏感な植物です。冬場は10度以下にならないように注意し、冷え込む窓際や屋外での栽培は避けましょう。
寒さに当たると葉が黄色くなり、落ちてしまうことがあります。
害虫対策
時々ハダニやアブラムシが発生することがあります。特に乾燥した環境ではハダニがつきやすいため、葉に霧吹きをすることで予防効果が期待できます。
もし害虫が発生した場合は、速やかに駆除し、害虫が広がるのを防ぎましょう。
直射日光による葉焼け
パキラは直射日光に弱く、強い光にさらされると葉が焼けてしまうことがあります。
特に夏場は直射日光を避け、明るい間接光が差し込む場所に置くようにしましょう。
まとめ
パキラは、その独特な幹と美しい葉が魅力の観葉植物で、初心者でも簡単に育てることができます。水やりや光の管理が比較的シンプルで、耐陰性が高いため、室内のさまざまな場所で育てられます。
ただし、寒さや過湿には注意し、適度な剪定と植え替えを行うことで、健康に成長させることができます。インテリアとしても風水的にもおすすめの植物ですので、ぜひ取り入れてみてください。
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