海外旅行のトラブル対策ガイド|よくある失敗例と回避方法

せっかくの楽しい旅行も、現地でトラブルに巻き込まれたら台無しですよね。
海外旅行で起こり得るリスクについて知り、事前に備えておくことをおすすめします。

把握しているだけで回避できるトラブルはたくさんあります。
今回は、文化が異なる海外だからこそ起こるトラブルと、その対処法を実際の体験談を含めて詳しくご紹介します。

 

海外旅行よくあるトラブル

「ハイ、プレゼント♡」

アイスクリーム、花束、おもちゃなどを「ハイ、プレゼント」と言って突然渡してきたらどうしますか?これを受け取ってしまうと「受け取ったらあなたの物。はい、いくらになるからお金出して」と言われることがあります。

他にもCDやDVDを「フリーだよ」と言って配られることがありますが、これらはフリー(無料)ではありません。
海外の道ばたで無料のものはまずないと思った方が良いです。

さらに、そのCD、DVDを日本に持ち帰って日本製のデッキで再生すると、再生されないどころかデッキ本体が壊れてしまうこともあるので要注意です。

 

偽警察官

道ばたで警察官から「この辺りはテロが多く、警戒を強めている。ここで荷物検査をするのでカバンを開けて中身を見せてくれ。」と言われたら気をつけてください。

カバンを開けて見せた瞬間、警察官が財布や貴重品をすばやく盗んで逃げてしまいます。
もちろんこれは本物の警察官ではなく、警察官の格好をしている泥棒なんです。

道ばたで荷物検査をしていることはまずないので、疑った方が良いでしょう。

 

勝手に写真を撮るのは要注意

有名観光地では、観光用の動物(例えばエジプトのラクダ、東南アジアのヘビ等)を連れた人や、マイケルジャクソン、自由の女神、チャップリンなどとそっくりな姿をしている人を見かけることがあります。そのような人や動物に気軽にカメラを向けて写真を撮ってしまうとお金を要求されます。

これらは無料ではないので、写真を撮りたい場合はチップを払いましょう。

その際、日本人とわかると高額なお金を要求されることもあるので注意してくださいね。

 

メガネ詐欺

おそらく安いメガネ(100円程度ではないでしょうか)をかけた人が、すれちがいざまにぶつかってきて、メガネが吹っ飛びパリンと割れたら要注意。

ぶつかってきた人は、「あーーー!これブランドの5万円のメガネなのに!!どうしてくれるんだ!弁償してくれ!」と詰め寄ってきます。(実際は相手からぶつかってきているはずなんですけどね)

そのようなことが起こった場合は「ポリス」と言って警察へ行きましょう。毅然とした態度で、相手の言いなりにならないようにしてください。
※相手が凶器を持っている時など、場合によっては相手の要求に抵抗しない態度を示すことも必要です。

 

おつりを確認しないと・・・

とある屋台で甘栗を買いました。細かいお金を持っていなかったので、日本円にして100円程度のものを買うのに約2000円のお札を出して支払いました。

おつりは本来1900円のはずですが、その場ではおつりを確認せず、屋台に背を向け10歩ほど歩いたところでおつりが全然足りないことに気が付きました。

おつりが足りないことを伝えに行こうと振り返ったら、既に屋台ごと忽然と消えていました。あまりの素早さに仰天しましたが、やはりおつりは貰ったその場で確認することが重要だということを再認識させられた出来事でした。

同様に、購入した品物もその場で確認してください。不良品やサイズ違いなども多く見られますので、新しいものを裏から持ってきてもらった際も、しっかりその場で箱を開けて確認しましょう。

 

リュックやウエストポーチは要注意

リュックの中に貴重品を入れる場合も注意してください。特にエスカレーターの下りは被害に遭いやすいので要注意です。
後ろの人が自分よりも一段高いところから背中を狙ってくるので、かなり危険な状態なんです。

ウエストポーチは一番危ないアイテムです。この中に大事なものが入っていますよとアピールしているようなもの。治安の悪いところではカッターなどでカバンを切りつけ、中身を取り出すという強行に及んでくる者もいます。

貴重品は洋服の中(首からぶら下げるタイプ、腰に巻くタイプと色々ある)に入れて、見えないようにしておくことが重要です。

 

ひったくり体験談

実際のトラブルから手続きまでの流れ

私も実際にパスポート、財布、携帯電話など全ての貴重品を入れたカバンを盗まれたことがあります。
現代の世の中でお金もない、携帯もないという状況にとてつもない不安に襲われました。

警察へ電話


万一このような状況になってしまったら、まずは警察に電話し、現場に来てもらいましょう。(私の場合は盗まれた場所がホテルのロビーだった為、電話はホテルが貸してくれました。)
もしも屋外で被害に遭ったら、近くのレストランやショップなど、誰でも良いので助けを求めて電話を借りてください。

ポリスレポート作成

その後警察官とやり取りをし、指示に沿ってポリスレポート(被害状況の詳細を聞かれ書類に残すこと)を作成。
そのポリスレポートは、後々保険や諸々の手続きの際に必要になります。

各種手続きを行う

順次、日本大使館、クレジットカード会社、携帯電話会社に状況を報告し、必要な手続きをしてもらいます。
大使館では旅行滞在地が1カ国であれば渡航許可証という簡易的な証明書を発行してもらい、順調にいけば2~3日で帰国できます。
これが2カ国以上の旅行になると非常に厄介です。渡航許可証は発行してもらえず、パスポートを再発行してもらわなければ帰国できません。その場合は1週間から10日程度かかります。

 

手続きに必要なもの

✔戸籍謄本
✔パスポート番号(パスポートのコピーがあれば一番早い)
✔写真(パスポート用)

私の場合、戸籍謄本は持っていなかったので、日本に帰国した後でその国の大使館へ送付するという方法でOKでした。
パスポートのコピーもありませんでしたが、パスポート番号を暗記していたのでなんとかなりました。
新しいパスポート用の写真は、大使館近くの駅に設置されていた証明写真機で撮りました。

いずれにしても大使館へ行くまでの交通費や写真代等、最低限のお金は必要です。
旅行中はカードや現金は持ち物の何カ所かに分けて保管しておくと、いざとなった時に助かります。

何よりも盗まれないように防犯意識を持っておくことが大切です。

 

もしも海外旅行先で事故に遭ったら

旅行先で事故に遭ってしまったら、まずは警察に連絡してください。その後は病院へ。
軽傷でも必ずその場で病院へ行くべきです。それも出来るだけ大きな国際病院へ。

大体のドクターは英語OKですので、英語が話せる人は安心です。
診断書を出してもらい、加入している保険会社へ電話で状況を説明してください。
医師も保険会社もその道のプロなので、案内に従って支払い等を済ませば完了です。

英語が苦手な人は「ジャパニーズプリーズ」と言えば、大都市の場合は手が空いている通訳の仕事をしている日本人が来てくれることがあります。(※通訳を呼ぶ時は大抵有料になります。)

 

海外旅行先でトラブルに遭遇しないために

日本は平和な国です。

普段の意識のまま海外へ行くと、考えられないようなトラブルに遭遇することがあります。
貴重品は肌身離さずを徹底してください。自分から離れたら盗ってくれと言っているようなものです。

実際に高級ホテルのバイキングで、10秒だけジュースを取りに席を離れただけで、席に置いていたバッグが消えていたなんてこともあります。
しっかり防犯意識を高めてトラブルを回避しましょう。

 

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