日本は世界屈指の安全な国で、犯罪の少ない国です。日本人は、平和ボケしていると言っても過言ではありません。
当たり前ですが、海外旅行先は日本ではないので、いつもの感覚で海外へ行くと、日本人の常識では考えられないようなことが巻き起こります。
スリ、置き引きは今や海外旅行で注意しなければならないことの常識となっていますが、それでも、まだまだ日本人は脇が甘いんです。
やってはいけない貴重品管理
日本では当たり前の行動も、外国ではとんでもない事態を引き起こす可能性があります。
「トイレへ行ってる間、バッグを見ててくれる?」
家族や友人に少しの間バッグを預けてトイレに行くことは、日本では当たり前のやりとりですよね。日本では特に心配することはありませんが、外国では何が起こるかわかりません。
ほんの数秒だけ目を離しただけでもバッグがなくなることがあります。
万一、バッグがなくなったとしても、預かった人は責任を取れませんよね。
たとえ空港やホテルなどの警備がしっかりしている場所であっても、安全ではないんです。
自分の貴重品は自分で管理しましょう。
宿泊ホテルの金庫は危険
「え?金庫なのに危険なの?」と思われるかもしれませんが、ホテルの金庫は安全性が高いとは言えないので、使用することをおすすめしません。
なぜなら、暗証番号を設定し、しっかりロックをして部屋を出たのに、観光から戻ってみるとロックが解除され、金庫の中のものがなくなっていたというケースが実際にあるからです。
疑いたくはありませんが、ホテルの従業員であれば暗証番号のリセットや、マスターキーを使ってのロック解除などはおそらく可能ですよね。
犯人を見つけることは非常に困難です。自分の身から離れたものは何があるかわからないと思ってください。
貴重品は肌身離さず持ち歩くことをおすすめします。
パスポートはスーツケースに入れない
同じホテルに連泊する際、観光に必要ないものは基本的に宿泊ホテルの自室に置いておくことができます。
その際、パスポートをスーツケースに入れて鍵をかけておく方も多いと思いますが、先程の金庫と同様に何があるかわからないのでおすすめしません。
また観光中に、場合によってID(パスポート)の提示を求められることがあるので、ホテルに残さずに持ち歩くことをおすすめします。
肌身離さずを基本にしていただきたいと思います。
海外の空港で実際に起こった盗難事件
それは、出国手続きの際のセキュリティチェックで起こりました。
ズボンのポケットに財布を入れていた人がセキュリティゲートを通った際、ブーッとブザーが鳴りスタッフに止められました。
財布を一旦ポケットから出してマシーンに流すよう促され、財布だけX線検査に通しました。
そしてもう一度ボディチェックを受けて、無事通過。
その後、流した財布を取りに先へ進むと、財布が忽然と消えていました。
警官を呼び、監視カメラをチェックしてもらうと、財布が盗まれた瞬間がしっかり映っていました。
警官が空港内に捨てられていた空っぽの財布(現金のみ抜かれカードなどは手つかずであった)を即見つけ出して届けてくれました。
被害にあった人は「カードは無事だし、現金はもう仕方ない。」と諦めていましたが、飛行機に乗る直前、搭乗ゲートに走ってきた警官から「犯人を捕まえて現金も全額取り戻した!」との吉報をもらいました。
拍手が起こり、結果的に感動的な出来事となりましたが、これは非常に運が良かったケースです。
通常は戻ってくることなど殆どないと思った方がいいでしょう。
つまり、どのような場所でも財布は人目に触れるところに出したら危険だということです。
おわりに
いかがでしたか?初めての海外旅行でやってしまいがちな危険な貴重品管理についてご紹介しました。
「そんなに神経質にならなくても」や、「そこまで人を疑いたくない」と感じられた方もいるかもしれませんね。しかし、海外では日本の常識が通用しません。ちょっとした油断が大きなトラブルにつながる恐れもあります。
貴重品は肌身離さず、人目に触れないようにする等、盗難にあわないよう自己管理を徹底しましょう。